ペリカンには退色しないインクの取り扱いはありますか?

ペリカンには3種類の耐光性(保存性)のあるインクがあり、インクの種類によって耐光性の程度が異なります。耐光性の高いインクはペン芯やインクタンク内でインクが乾燥し、インクの粒子が詰まってしまうリスクをご認識ください。

Scribtol

最も耐光性(保存性)のあるインクは "Scribtol" です。

このインクの粒子である煤はインク詰まりを起こしやすいので、万年筆に吸入すべきではありません。代わりにつけペンのペン先をインクに浸してお使いください。このインクは証明書用のインクのように不透明で非常に耐光性があります。

Fount India®

つぎにFount Indiaです。このインクは不透明で耐光性があります。Scribtolと同様に煤を含み(Scribtolよりは少量)、インク詰まりを起こしやすいため、ペン芯やインクタンク内でインクが乾燥した場合、インクの粒子が詰まり万年筆にダメージを与えるリスクがあります。そのためFount Indiaを使用する場合は、完璧な万年筆の洗浄が必要とされます。洗浄が不十分だとインクが固まり故障の原因となります。インクが固着するとその部品を交換することが必要となります。

 

4001 blue-black

Fount Indiaほど耐光性はありませんが、4001インクの中で耐光性のあるインクは4001ブルーブラックです。このインクには鉄の成分が含まれており、それにより4001ロイヤルブルーやブリリアントブラックより高い耐光性をもちます。しかし特殊な成分が加えられているので吸入式やカートリッジ式の万年筆にも使用することができます。このインクは時間の経過と共にブルーからグレーに変化していくのが目に見えてわかります。

4001ブルーブラックインクを入れたまま万年筆を放置すると、インクが固まりペン芯やピストンメカニズムなどの部品を交換する必要も生じます。キャップの内側や首軸に付着したインクを拭き取らないと首軸リングの腐食等の原因になります。また、ペン先とタンクの洗浄は、まずインクを抜き、容器に水を入れペン先をよくすすいでください。次に吸入ノブを左右に回して水の出し入れを繰り返してください。何度か容器内の水を交換し、インクの色が出なくなるまで繰り返し行ってください。

これらのインクで書かれた文字の保存期間は、筆記したときのインクフローの状態(それが細い線なのか太い線なのか)、どの種類の紙を使用していたのか(どのくらいインクを吸い込む用紙なのか)、そしてどのくらいの時間インクに光をあてたのか、など様々な状況によって異なるので保存期間を断言することはできません。

例えば下記のページのような、詳しい情報をインターネットで見ることができます。
http://en.wikipedia.org/wiki/Iron_gall_ink